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スタッフブログ

晴れ男(後編)

ジャージに雨合羽、そして最大容量のスーツケースを装備した加治屋。

意気揚々とエレベーターに乗り込むと機動隊のお2人が乗っていました。

 

さすが小倉(偏見)。

こんなフツーのビジネスホテルでも何か事件があったのね(超偏見)。

そしてものすごく恥ずかしい。

 

ロビーに到着し、恥ずかしさから、いの一番にエレベーターを出ると

そこには大量の機動隊の方々が・・・

 

オス!

オス!

 

なぜかこちらに向かって挨拶をしています。

 

オス!

 

加治屋も挨拶を返しました。

 

しかし良く見ると彼らの目線は僕の後方を見ています。

 

そうです。

機動隊の方々は、エレベーターから出てきた機動隊のお2人に挨拶をしていたのです。

どうやら偉いお2人だったようです。

そして柔道部ではなかったのです。

 

いろいろと恥ずかしくなった加治屋は、機動隊の方々の不審がる目線(想像)をかいくぐり

足早にロビーを抜けホテルから脱出しました。

 

あれ、雨強くないじゃん。

風あんまし吹いてないじゃん。

 

街の人はジロジロ見てきます(被害妄想)。

 

本気で恥ずかしくなった加治屋の首は直角にうなだれ、果たして誰も社交ダンスの先生だとは思わないんだろうなとまぶたが熱くなっていました。

 

ドスドスドスドス!

 

なにやら後ろから実家にいるひなた(黒柴)みたいな足音がします。

振り返るとそこには先程の機動隊の方々がこちらにむかってフルダッシュして来るではありませんか。

 

あ、逮捕されるんだな。

 

加治屋はそう思いました。

だって大した雨風じゃないのに合羽着てるんだもの。

 

しかし機動隊の方々はそのまま追い越し走り去って行きました。

どうやらダッシュで御出勤されるところだったようです。

 

もう横浜に帰りたい。

半泣きになりながら小倉駅前を通過し、会場入り。

 

なんで合羽なんか着てるの??

 

そんなツッコミなどひとつもなく、よくよく考えてみれば九州に知り合いの先生なんてほどんどいません。

 

いろいろと誤算が生じた加治屋は、その後なんとか試合を乗り切り、

オススメのラーメン屋さんに並ばずに食べることもでき、少しだけHPが回復しました。

もう合羽は脱ぎ捨てました。

 

そして次の日、台風で帰れないから小倉の街を楽しもうとしていましたが

台風が予想よりも早く関東を抜けたため、まったく問題なく横浜到着。

いつも通りレッスンできました・・・

 

結局ふたを開けてみれば、台風なんてなんのその。

もっと自分の晴れ男っぷりを信じれば良かったです。

 

・・・まあ今回は違う意味でも晴れ男でしたが。

 

やはり自分を信じることは大切ですね。

これからも生粋の晴れ男としてがんばろうっと。